インド珍道中〜その8車窓の旅

今日は電車に乗って、チェンナイ郊外へいくことにします。

向かった先は、カラークシェートラ。
カラクシェートラ入り口の門
一昨年の西日本最大のインドイベント「インディア・メーラー」で、
ひたむきで素晴らしいバラタナティアムを披露してくれた学生たちが学んでいる芸術学校です。
が、見学したいと伝えると、
「今日は何にもしてないからダメ」との無情の返事。
そ、そんなぁ。ここまで来たのに…。
暑いのと困ったので途方に暮れていると、
「もー。これぶらさげて勝手に見てきなさい!」とパスをくれました♪
カラクシェートラのゲストパス

やっぱりタミルの人は優しいなぁ♪

このカラークシェートラの施設がまた美しい!!

あちこちにブーゲンビリアが咲き誇っていて緑地公園のよう。
カラクシェートラではあちこちにブーゲンビリアが咲いています
小さいオープンエアのおうちのようなものがいくつもあって、
そこでバラタナティアムの練習をしているようです。
今日は、リズムのテストの日だったようで、
呼ばれて順番を待つ間おしゃべりしたり、二人ペアで練習したりしていました。
カラクシェートラのガネーシャ像はバンヤンツリーのもとに。
踊りが見れなくて残念でしたが、時間ももうお昼休み頃。
お隣で開催しているクラフトマーケットを覗いて
電車でチェンナイに戻ります。

電車もそうですが、バスもリキシャーも扉がない。
扉がないってコワイ…と思ってましたが
いざ電車に乗ると、高架を走ることもあり気持ちいい!!
風が気持ちよくて、こんな電車旅なら出来るかも…。
行きはたまたまレディース車両の横で安心な感じの車内でしたが、
次の電車で乗った車両はちょっとコワイ。
自転車や大きい工具と乗り込んでいる人や、
祝福するから金をくれとすべての乗客に言って回る婦人。

ちなみにこちらが切符。
チェンナイの電車の乗車券

切符がなくても、改札もないのでホームには入れます。
きっと検札に来るんだ、と思ってたけど誰も来ない。
インド、謎だらけです。

それからチェンナイで一番大きいお寺カパレーシュワラ寺院へ。
カパレーシュワラ寺院の迫力のゴラム
迫力のゴラム!
に負けないくらいの押し寄せるインド人の波!!
新聞で、昨日はカパレーシュワラ寺院がお祭ですごい人だった記事を見ていて
なら今日は大丈夫ね、と思ってましたが、それでも熱気がすごい!!
男性も女性も子どもも、みんなおめかしして
神様に感謝して祝福を受けようとしています。

駅や電車も撮影禁止なんだけど、このお寺も撮影禁止と聞いていて撮る気もなかったけど
なにより寺院は来ている人たちのひたむきな気持ちに圧倒されて
撮影するのを自粛してしまいます。
でも中も金ぴかで本当に美しかった。

対岸から見たカパレーシュワラ寺院。
反対側から遠目に見たカパレーシュワラ寺院
これくらいの距離感が一番静かに美しく感じるかも。

暑くてお水を買ったお店で見たことない飲み物発見!
おいしい! Kesar Badam Milk
FRESH KESAR BADAM MILK
早速飲んでみま〜す♪
甘くて、ドロッとして、時々ナッツらしきでかい粒がある。斬新!
つぶつぶと言うよりミルク時々ナッツ。
あとで調べたら、サフラン入りのアーモンドミルクドリンクのようですが、
アーモンドミルクといっても、アーモンド味の甘い牛乳と言う感じです。
毎日刺激的なチェンナイも、残すは後一日だよ〜。

インド珍道中〜その7文字も人柄も丸いタミル

チェンナイは、南インドで一番大きな都市。
そしてラジニ様ことラジニ・カーント率いるタミル映画の舞台!!
チェンナイの映画関係看板
あちこちに映画の宣伝ポスターが♪

もうそれだけで盛り上がっている人もいますが、
大きな都市だけあって広い & インド特有の店舗の分かり辛さ…。
下調べしていったけど、半分も行けたでしょうか?

オーロヴィルを2時に出発したのでついたのは夕方。
予約していたゲストハウスの階下がベジレストランなので、
(チェンナイではベジタリアン食に困りません。こんな都会でうれしい♪)
速攻駆け込んでもいいのですが、Verite でお世話になったスタッフがお勧めしてくれた
チェンナイっ子の憩いの場、夜のマリーナビーチへ行くことに。

夜のマリーナビーチは、お祭り騒ぎ!!
砂浜に、あらゆる食べ物屋台、子ども向けのメリーゴーランドや高速ミニ観覧車(コワイ…)、
乗馬できる馬も何頭も歩いています。

とりあえず商売っ気のあるおばちゃんに誘われ、さとうきびのジュースを注文。
さとうきびジュース絞り器
甘くて濃厚だけど、インドではかなりさっぱりドリンクのさとうきびジュース♪
(後で知りましたが、インド雑貨屋ティラキタさんのブログでは不衛生だからおすすめしないって…)
さとうきびを絞るのは大変なので、男の仕事。
なかなかのイケメンです。

インドのカースト制度は、問題点もいっぱいあるけど
お金を扱う人、調理する人、オーダーをとる人、お皿を下げる人、
みんな決まった役割の事しかしないので、雇用が広がる。
もしカースト廃止になったら、路上生活者がもっと増えるかもしれない。

長蛇の列だった玉子ホットサンドもゲットできました。
チェンナイのたまごサンドはたまご焼きがパンの上
辛くないので、キトゥン子ご満悦♪
しかし、玉子サンドの玉子が外って斬新!

で、ここで問題発覚。
小さいルピーがない。
ということは、屋台で買い物できない。リキシャーに乗れない。
二人合わせて80ルピー。
マリーナビーチ近辺のリキシャーは強欲でどーんとふっかけてきます。
稼ぐチャンスなのでしかたがないですが、
行きは60ルピーだったので何とかなるかと思ったのですが甘かった。
80で乗車拒否なので仕方なく歩いて帰ります。

が、道がいまいちわからない!!
何台かのリキシャーと交渉して、80しかないんだよーと掛け合っていると
通りすがりの男性が、「お前走ってやれよ!」と言ってくれる。
チェンナイの人は本当に親切だったな。

屋台では大人は何も食べれなかったので、階下の「サンギートレストラン」へ。
楽しみにしていたドーサ。
サンギートレストランのマサラドーサ

と、食べてみたかったチキン65のベジ版、パニール65があるじゃないですか〜♪
サンギートレストランのパニール65
高かったけどオーダーします。

めっちゃおいしい〜♪
すごくビールに合いそう。だけど、インドは飲酒を良としない風習があるので
メニューが豊富でもアルコールはないのです。残念!

インド珍道中〜その6森から都市へ

居心地よいオーロヴィルを離れ、チェンナイにタクシーで移動します。
オーロヴィルのタクシーさんは、土地柄か信用できる。
まだ独身の運転手さんに、なぜか結婚の馴れ初めを話すことになる店主。
インドはまだまだお堅く、親が決めた相手と結婚する事が多い。
運転手さんも、素敵な人が見つかるといいね♪

半分位のところでお茶休憩。
私達は、暑い南インドの気候にばっちりハマるフィルターコーヒー。
子ども達はレモネード。
「え?レモネード飲むの?」と驚かれる。
行きも飲んだし何度も飲んでるけど…。

ずっと食べたかったワダも発見!しかも揚げたて♪
ワダと南インドコーヒー

「え?食べんの?」
あ…運転手さんの分も必要だったかしら?と思いきや、
屋台ぽい店で、ジュースを飲んだり食べたりする客はあんまりいないみたい。
オーロヴィルとチェンナイの間にある路上の休憩スポット
元から水が変わったくらいではお腹は壊さない方だけど、
今回緩くさえもならなかったのは、アーユルヴェーダのトリファラパウダーを摂取していたから。
すごいよ、アーユルヴェーダ!

チェンナイに着いたよ〜。
ついてキトゥン子の一言「臭い。オーロヴィルに帰りたい…」

インド珍道中〜その5森から町へ

オーロヴィルの近くに、ポンデチェリーという
これまた、もとはフランス領のインドとは思えない町がある
というので行ってみました。
初オートリキシャーでオーロヴィルからポンディへ
初オートリキシャーで着いたポンディーは…
思いっきりインド!!
ずっとクラクションが鳴り響き、埃っぽく、臭い…。

とりあえずビーチ方面に行ってみよう!!
ポンディチェリーのツーリストデスク ポンディチェリーの海岸沿いの教会
ビーチエリアは、確かにフランス的美しい建物が多いです。
さぁ、記念に写真を撮るよ〜♪の声にも

「早く帰りたい…」意気消沈するキトゥン子たち。
仕方なくガンジーさん。
ポンディチェリーの大きなガンジー像
まぶしいくらいの青い空で綺麗なんだけど、暑い!!
そりゃ真夏の海辺なんて暑いに決まっている。
けどインドの学生さんたちは、
きゃっきゃっとはしゃいでアイスのお店へ。
ポンディチェリーの学生さんが集まる店
これくらいの暑さなんて序の口なんだろうねぇ。

ポンディで行きたかったところ。
オーロビンド・アーシュラム(オーロビンドとマザーのお墓)
ここは撮影はもちろん、私語も禁止。
オーロヴィルを作った二人のお墓なので、日本のお寺と似たような雰囲気を感じる。
もっと純粋な空気にあふれているけれども。
お墓の回りにイグアナみたいなのがいたり、リスが走り回っていたり
ここだけ不思議な空間。

マナクラー・ヴィナーヤガル寺院。
夕方にラクシュミーというぞうさんが来るというので楽しみにしていました。
ポンディチェリーのガネーシャ寺院のラクシュミ
かわいくしてもらってます。
寄付を出すと、お鼻でとり、祝福をしてくれるのですが、結構痛い。
途中でラクシュミーのごはんを用意しだしたら、
早く〜!!とお鼻をくねくねさせておねだりしているのがかわいかった♪

マナクラー・ヴィナーヤガル寺院はガネーシャ神のお寺。
中もガネーシャ伝説みたいな壁画やいろんなガネーシャ像でいっぱい。
写真撮影が禁止と聞いていたので撮影しませんでしたが
とても綺麗な地元に愛されているお寺でした。
が、物売りが何人かいて、それが子ども達はすごく嫌だった模様。
あれくらいで嫌だったら、他の都市には行けませんな。

インド珍道中 その4マトリマンディル

オーロヴィルと言えば、シンボル的なマトリマンディル!
まずは、外から眺めてみます。
黄金に輝くマトリマンディルをビューポイントから♪
あの中には、世界一大きな水晶が設置された瞑想の部屋があります。
いつも予約いっぱいで、行ってその日すぐに見るということは無理だと思いますので
興味のある方は時間的余裕を持って行くことをおすすめします。
残念ながら、10歳以下は入場できませんが素晴らしい空間。
あんな空間が存在することが驚きでした。
それ以上は言葉に出来ない。
オーロヴィルに行くことがあれば、ぜひ中まで入ってみてくださいね。

マトリマンディルを見るための予約を受け付けているビジターセンターは、
とてもハイセンスなオーロブティックやカフェがあり、
バスも出ているので毎日のように通いました。

ビジターセンターの Dreamer’s Cafe 。

Dreamer's Cafe のアイスクリーム冷蔵庫はソーラーパワーで冷やしてる♪

インドスタイルの甘いミルクコーヒーもサモサもケーキも、

何を食べてもおいしい〜♪
Dreamer's Cafe のケーキはどれもおいしい!Dreamer's Cafe のフィルターコーヒー

インドのケーキがおいしいなんて思ってもなかったこと。
そして、このカフェ。
接客のお兄さんがイケメン。
スタイル良くって爽やかで(でも南インドだから口ヒゲはある)愛想良し。

南インドスタイルのカフェもある。

ビジターセンターのドーサ

ドーサとトゥルシーティー。
ビジターセンターのトゥルシー

夜のセンターもきれい〜♪

夜のビジターセンター

インド珍道中〜その3 森の中の暮らし

オーロヴィルという場所は、
インドの思想家オーロビンドの宗教も人種も越えて自然と一つになった理想の街が
世界に一つくらいあってもいいかも、との考えを実現して作った
自然と一体になったコミュニティータウン。インド政府も認可しています。
元々はフランス領だった地域なので、食べ物がおいしい!!
パンやコーヒーのクオリティが高い!!

そんなオーロヴィルの中でも、私達が滞在した Verite Guest House は
オーガニック3食つきで、No Smoke, No Alchol, No Drug という健全なゲストハウス。
電気も太陽光発電など自然エネルギーで賄っています。
食事が本当においしかった〜♪

朝はフルーツたっぷりで、自家製ヨーグルトとパンと
あっさりめのポンガル(かな?)が並びます。
Verite Guest House の朝食

いつもビュッフェスタイルなので、好きなものを好きなだけ食べれるのがうれしい!
オーロヴィルは、ここはインドだったよね? というくらい欧米人が多い。
なので、味付けもあまりスパイシーではありません。
子どもたちも毎回大喜び♪

お昼は、そば粉のクレープやチャパティ、イドゥリなんかも出てきます。
Verite Guest House の昼食

そして農園でもぎたてのフレッシュサラダのおいしいこと!!

夜は、キャンドルの灯りの元で食事。
Verite Guest House の夕食
ぱらりとしたバスマティライスとちょっと濃い目の味付けのおかず。
やさしい味のサンバルはどの食事にもついてました。

オーロヴィル内は意外と広く、暑いせいもあり徒歩で歩き回るのは無理なので
自転車で、でこぼこの土の道を 毎日移動していました。

やぎのお食事タイム。
ヤギのお食事タイムもぐもぐ喰んでるヤギたち

コットンのサリーを着て、やぎを放牧しながら暮しているご婦人がいて
羨ましく思いました。

看板がないので、何度も道に迷う…。

アレ?ここはどこだ?と立ち止まっていると牛に囲まれる。
牛に囲まれそう牛も通る道
夕方になると、あちこちで草を食べたりくつろいでいた牛たちの帰宅ラッシュ。
バイクはうるさくクラクションをならしてくるけど、
牛たちは文句言いたげにジッと待つ。

障害物になってしまったわたしたち。
少し避けて進めばいいのにと思いながら
牛さんにごめんなさい。と言う。
牛たちは、オーロヴィルでもチェンナイでも、クラクションの鳴り響く車道の真ん中でも
どこでものんびりしている。
インドの牛はしあわせだ。