福井県鯖江市へはお水を汲みに行ったのではありません。
そうだったら、もっと大きなタンクを持って行くよねぇ…。
今回は石川雷太さんの個展『猫も歩けば…』を観に、
さばえ現代美術センターへ。
よくぞ残っていてくれました!
レトロな魅力の木造建物の佇まい。
見入ってしまいます♪
石川雷太さんの個展『猫も歩けば…』
扉を開けるとインパクトのある展示が目に入ってきます。
壁を黒く張り替えた館内。
正面を少し外してあの黄色いドラム缶。
下には青い光が当てられた牛の骨。
横の少し奥まった位置に抽象的な映像が耐えることなく映し出されるモニター。
放射性鉱石をガイガーカウンターで測る作品には、
「原子力規制委員会による安全基準に準拠しているので”安全”です」
とキャプションがありますが…。
鉄板のメッセージ作品も強烈で、いろいろ考えさせられます。
ネコ曼荼羅でほっとして、
差し障りのないものを展示してもなんの面白味も無〜い。
かといって奇を衒うだけのものではしら〜っとしちゃう。
観る人の心を揺さ振るのがアートなのでしょう。
福井県の方が作品をご覧になって、
原子力発電の問題点を雷太さんに話して帰られる、
ということも多かったそうです。
今回の石川雷太さんと先週観た奈良美智さんとの作品は、
対極にあるのかもしれません。