祝島2日目

今日は昨日と違ってお天気もよく、あたたかい!
これならひじきの収穫も大丈夫そう。
と言っても干潮は午後なので、午前中は祝島の見どころのひとつ
『平さんの棚田』に行ってみます。

みんなに「あんたらなら片道1時間くらいかなぁ~?」といわれました。
え?片道1時間?
ものすごく不安だけど、ちゃんと舗装された道もあるし大丈夫よ、といわれ
おやつに島のみかんを持って、いざ平さんの棚田へ。
何度もいらっしゃってるハリーナさんも一緒なので心強い♪

祝島小学校
現在、廃校になっている中学校と小学校に寄り道。
春分の日に開催された、第一回祝島アートフェスティバルの会場です。

祝島小学校からの眺め
高台にあるので眺めは最高です!

なぜか迷って神社へ着きました。
祝島宮戸社
そういえばご挨拶してませんでしたので、ご挨拶。

またてくてく緩やかな坂道を 花を摘んだりしながら進むこと1時間。
着いたー!!
平さんの棚田の石垣は城塞のよう
伝わるかどうか、積まれてる一つひとつの石がものすごく大きい。

これを平さん一人で人力で作ったなんて信じられない!!
山を削っていき、石と土に分け、
木の根元を掘って木を倒して木材にし…
ちょっと考えるだけでどんなスーパーマンなんだ!!
残念ながら平さんの棚田は、三代目で稲を作るのを終えました。
あとは自然に帰っていく…。

作るのも大変だけど、続けることはもっと難しい。
もったいない…、と簡単に言えるけど、
まず水がどこからくるのか、私たちには分からない。
この一子相伝の『天空の棚田』で稲作をするのは、平さんしかできないそう。
平さんの棚田からの眺め
とっても気持ちの良い平さんの棚田。
でっち羊羹を切るのに初めて役に立ったミニコテ
おやつを食べたり散策したり、ずっとぼーっとしていたい。
野の花の冠

同行していただいて美味しいおやつもいただいた
ハリーナさんありがとうございました!

名残惜しくも棚田を後にして、てくてくと、もと来た道を戻り、
祝島のお楽しみ『こいわい食堂』のお昼ご飯へ♪

ここはかなりすごいところですよ!

こいわい食堂の竈
火の神様がいる竈でご飯を炊きます。

こいわい食堂の井戸
水の神様がいる井戸で水を汲み調理に使います。

こいわい食堂のはがまで炊いたごはん♪
竈で炊いたはがまご飯。

キトゥン家、全員3杯食べました。美味すぎ!

食材はどれも祝島の知っている人のもの。

誰々ちゃんの大根、蔵から出てきた20年ものの梅干し、摘んできたおなご菜はカルパッチョ。
これに、郷土料理のかんぴょう炊き、フノリと豆腐のお味噌汁、
ひじきと八朔のサラダ、島の食材の残りや生ごみを食べて育った氏元さんの豚のソーセージ。

こういう場所にくると、
ビーガンとか小さい話だなぁ、と思います。
人間も自然の一部として生活できる場所って尊い。

映画にも登場したこいわい食堂さん。
新しいことをするためにしばらく休業されるそうです。
残念だけど、きっとパワーアップして帰ってきてくれるんだと思います!

次は本命のひじきの収穫へ!

ひじきは、昨日のフノリより少し沖。
ひじきのもう少し沖にはわかめがあります。
祝島の海岸に生える海藻
祝島は島のまわりが自然のまま。
人工的に埋め立てたりしたところがないので、海藻のベルトに取り巻かれて
季節毎に自然の恵みをもたらせてくれています♪

祝島ひじき収穫体験中♪

足場が悪いので緊張しつつ、釜で根元を残して刈り取ります。

コンテナに4個はないと鉄釜で炊くことができないので、
せっせと刈り取っていきます。
コンテナ重いー!!
収穫されたひじきはコンテナ4杯分♪

途中でワカメを見つけ、ワカメとりに必死になる人もいましたが
無事にコンテナいっぱいに摘めました。

このひじきを洗って、シーズン終了の目印の先の黄色い部分などをよけて
鉄釜を使って薪で炊いていきます。

– つづく –